高校を卒業後、長らくサラリーマンとして勤務し続けていましたが、日頃の無理が祟り体調を崩し、休養をする事になってしまいました。しかし、なかなか調子が回復せず「早く家族や生活の為に社会復帰しなければ・・・」と言う焦りや自分自身への不甲斐なさでモヤモヤした日々を送るなか、たまたま仏壇修復と言う仕事に出会いました。
私の父方の祖父が大工と言う事もあり、父はとても器用な人でしたが、残念ながら僕は祖父や父の様に手先は器用ではなく、昔は簡単なプラモデルも作るのが大変な程でした。
それでも、修業の中で修復に出されたお仏壇を手に取り、そのお仏壇を守ってきた方の想いをはせ、その想いに報いれるようにと頑張ってゆくうちに、この仕事にもだんだんと慣れてきました。
値段だけを考えれば、中国・ベトナム・マレーシア等の諸外国で組み上げられた物は、とても安価でそちらに買い替える事も選択肢のひとつなのに私に託された大切なお仏壇。
次世代へと引き継ぎたいと言うお仏壇を大切に想う気持ちが見えてくるうちに、この仕事の真の魅力に気が付きました。
「お客様の顔が見えない下請け業者にはなりたくない」
という信念で、2011年「夢助工房」を立ち上げました。
「私たちが以前の輝きに修復(もど)します!」
そんな気持ちを具現化するためにすべての工程を私たちが行います。お客様の大切なお仏壇の「どこが気になって」「どんな想いがあるのか?」そんな事をお聞かせください。
私たちが心を込めて施工させていただきます。
仏壇修復師 夢助工房 石原靖夫